Windows 構成デザイナーを利用して、プロビジョニング パッケージを作成してみます。Windows 構成デザイナーは Windows ADK からインストールしておきます。
作成
- スタート メニューから Windows Kits – Windows イメージングおよび構成デザイナー を起動します。(Windows 10 ver. 1703 以降 Windows 構成デザイナーに名称が変更されましたが、プログラム内の表記も含め旧名称が混在しています)
- 今回はもっとも簡単な、デスクトップ PC への展開を考えます。テンプレートから デスクトップ デバイスのプロビジョニング を選択します。
- プロジェクト名を入力し、完了 を実行します。既定では ドキュメント フォルダーに作成されます。
- デバイス名 (コンピューター名) などの項目を設定します。複数のデバイスに同時に展開することも考慮し、%RAND:5% などの重複させないための変数を入れても良いでしょう。ここではデバイス名を %RAND:5% にし、プレインストールのソフトウェアを削除するように設定して進めます。
- Wi-Fi の接続設定を行います。ネットワークの種類として、WPA2-Personal もしくは Open が選択できます。企業内の Wi-Fi では大抵の場合 WPA2 で対応できるでしょう。
- アカウントの設定です。Active Directory へ参加したり、ローカル アカウントを作成したりできます。残念ですが、選択肢としては選べるものの、Azure Active Directory への登録は現時点ではできません (設定に失敗します)。ここではローカル アカウントを作成することにします。
- 追加でインストールしたいアプリケーションをここで設定します。インストール用のコマンド ラインを編集できるため、サイレント インストールができるものであれば、基本的にどのアプリケーションでもインストール可能です。
- MSI 形式のアプリケーションとして、Google Chrome for Work を追加してみます。参照ボタンから MSI のアプリケーションを選択することで、コマンドラインの部分が msiexec /i <ファイル名> /quiet /norestart として指定されます。最後に 追加 で確定します。
- 次に EXE 形式のアプリケーションとして、Adobe Acrobat Reader DC を追加してみます。参照 ボタンからアプリケーションを選択することで、コマンド ラインの部分が cmd /c “<ファイル名>” となります。Acrobat Reader DC のサイレント インストールを行うために、cmd /c “<ファイル名> /sAll /l” と変更します。
- 2 つのアプリケーションが追加されました。次へ で進めます。
- 証明書の追加ができます。クライアント証明書などを活用している場合は、ここで追加できます。ここでは何もせずに進めます。
- 確認画面です。今までの設定内容に問題がないかを確認します。プロビジョニング パッケージを保護するためにパスワードを付けることもできます。
- ここではパスワードを付けるようにします。パスワードを付けることで、パッケージの導入時にパスワードが確認されるため、勝手にパッケージを導入されてしまうような問題を回避できます。すべての準備が完了したら、作成 でパッケージを作成します。
- プロジェクトのフォルダー (既定ではドキュメント フォルダー内) を確認します。.ppkg 拡張子のファイルがプロビジョニング パッケージ ファイルです。以上で、プロビジョニング パッケージの作成は完了です。
今までありそうで無かった内容で大変参考になります。
次の投稿が待ち遠しいです。
scanstate で作成した ppkg も取り込みできるのでしょうか?
コメントありがとうございます。
scanstate で作成できる ppkg については、同じように取り込めるのかを試していないので分からないですね。
気になるところなので、いずれ試してみようとは思います。
ただ、適用するタイミングが異なるものなので、単純に適用できない or 何か工夫がいる のではないかなーと思ってはいます。
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