組織などで多数のコンピューターを展開する際、導入するコンピューターのモデルやメーカーが異なる場合に、各機器ごとに手動で設定を行うのは非常に煩雑になりがちで、設定ミスの要因にもなります。こういった場合に対応するため、導入要件に合わせて Windows の OS イメージをカスタマイズし、どの機種やメーカーのコンピューターであっても同じような環境を (できる限り手数を減らして) 展開できるようにしておけば、管理が容易になります。Microsoft ではこういったケースに対応するためのツール群として Windows ADK (Windows Assessment and Deployment Kit) を用意しています。
Windows OS 展開の効率化や自動化では、MDT や WDS、SCCM といったツールを併用することでさらに手数を減らすことができますが、それらを利用する場合でも Windows ADK を使うことになりますので、Windows ADK (に含まれる Windows PE や Windows SIM、Windows ICD) を知っておく必要があります。
Windows ADK のダウンロード
2018 年 2 月現在、最新版の Windows ADK for Windows 10 version 1709 は docs.com 内の Hardware Dev Center からダウンロード可能です。このバージョンの Windows ADK では Fall Creators Update が適用済みの Windows 10 の展開が可能です。
- Download and install the Windows ADK のページを開き、Download the Windows ADK for Windows 10, version 1709 から、Windows ADK をダウンロードします。
- adksetup.exe ファイルがダウンロードされれば OK です。
Windows ADK は、その時点で最新のバージョンをダウンロードしておけば OK です。最新版の Windows ADK を利用することで、旧バージョンの Windows OS (EOS のものを除く) の展開も可能です。
Windows ADK のインストール
- ダウンロードした adksetup.exe を実行します。
- 今回は adksetup.exe を実行する Windows Server 2016 上に Windows ADK をインストールするため、このコンピューターに… を選択し、次へ 進めます。
- 使用状況を Microsoft に送信するかどうかを選択します。ここでは、いいえ (送信しない) を選択して 次へ 進めます。
- 使用許諾契約が表示されるため、同意する で進めます。
- 機能を選択します。Windows OS のカスタマイズを行うためには、最低限 Deployment Tools と Windows PE の 2 つがあれば OKですが、今回は無難に既定値のまま進めます。
- 閉じる で、インストール ウィザードを閉じます。
- スタート メニュー内の Windows Kits に各ツールがインストールされていることが確認できます。
- これでインストールは完了です。
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