Windows Server Backup (WSB) で取得したファイル単位の復旧を、今度は PowerShell を利用してやってみます。
GUI での復旧については、以下を参照してください。
Windows Server Backup でのファイル復旧 (GUI)
WEBADMIN コマンドでの復旧については、以下を参照してください。
Windows Server Backup でのファイル復旧 (WBADMIN)
以下のシナリオを想定することにします。(GUI のときと同じです)
- C: ドライブに保管したファイルを、操作ミスにより誤って削除してしまった
- WSB で取得したバックアップからそのファイルを復旧する
- バックアップの保管先は、リモート サーバーの共有フォルダー
- 復旧するファイルは、元の場所にアクセス権限もそのまま復旧する
WBADMIN を利用するよりも、PowerShell のほうが簡単ですね。
復旧作業
取得したバックアップの情報を確認します。
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Get-WBBackupSet |
WBADMIN と同じく、復旧可能なファイルやフォルダーを個別に確認することはできないようです。
バックアップの情報を利用して、ファイルを復旧します。
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Start-WBFileRecovery -BackupSet (Get-WBBackupSet) -SourcePath "C:\Users\User1\recovery.txt |
以上で、PowerShell を利用したファイル単位の復旧は完了です。
Start-WBFileRecovery の引数
Start-WBFileRecovery でファイルやフォルダーの復旧を行う際には、以下のような引数を使うことができます。
引数 | 説明 | 入力例 |
-Recursive | -SourcePath にフォルダーを指定した際に、サブフォルダーとその配下のファイルも復旧する。-SourcePath にフォルダーを指定して、-Recursive を指定しない場合は、指定フォルダー直下のファイルのみ復旧される。 | -SourcePath C:\foobar -Recursive |
-Option | 既存のファイルが存在する場合に、どのように対応するかを 3 つのパターンで指定する。OverwriteIfExists は復旧ファイルで既存ファイルを上書き、SkipIfExists は既存ファイルを残して復旧は行わない、CreateCopyIfExists は既存ファイルを残して別名で復旧する。 | -Option CreateCopyIfExists |
-NoRestoreAcl | 復旧するファイルのアクセス制御リスト (ACL) を復元しない。 | -SourcePath C:\foobar\recovery.txt -NoRestoreAcl |
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