正直に言ってあまり名前が知られているサービスではありませんが、Microsoft が提供するサービスに MSDN Translation Wiki というものがあります。Translation Wiki とは何なのかを簡単に言うと、MSDN/TechNet ライブラリの手動翻訳 (もう少し正確には、機械翻訳の手動修正) サービスだと言えます。詳しい説明は以下のページにまとめてあります。
MSDN Translation Wiki のサイトにも記載されていますが、2015 年 8 月時点で約 9000 の修正依頼があり、うち 約 5000 が MSDN/TechNet ライブラリに反映されています。
MSDN/TechNet ライブラリは、日本語版でも用意されますが、全てのドキュメントが日本語版として用意されるわけではなく、一部のコンテンツに限られています。おそらく、翻訳にかけるリソースが足りないのでしょう。ただ、ドキュメントのローカライズは重要だと考えた結果、せめて機械翻訳ででも提供しようということで、日本語版が用意されないドキュメント (の一部) については、機械翻訳されています。
日本語の文書が機械翻訳という形ででも準備してもらえるのはユーザーとしてありがたい話なんですが、やはり人間による翻訳と比べて日本語の翻訳精度は劣るというのが実情です。機械翻訳された日本語訳文を読むよりも、英語の原文を頑張って読んだ方が早い、ということも良くあります。そこでおかしな翻訳結果となった機械翻訳の結果をユーザー コミュニティ自身に修正してもらおう、ということで生まれたのが Translation Wiki ということになります。
実際に修正提案をするには Translation Wiki への翻訳の改善提案 (ja-JP) のページを見てもらうのが早いと思います。必要なものは Microsoft アカウントのみで、誰でも修正提案を行うことができます。(実際にサイトに反映させるのは モデレーター の役割を持っている人に限られます)
もし機械翻訳の精度に問題がありそうな MSDN/TechNet ライブラリのページを見つけたら、どんどん修正提案して日本語版のページを自分で使いやすいものにしていくのがいいかもしれません。
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