IP Messenger の v4.70 が公開されました。実験的な機能として、Slack へのメッセージ転送機能が実装されたようです。
IP Messenger と Slack を併用している環境では嬉しいですね。(私の会社がまさにそうです)
Slack へのメッセージ転送を実施するための流れとしては、以下のようになります。
- Slack への Incoming WebHooks の追加
- IP Messenger への設定追加
では、さっそく試してみます。
※ beta1 ではうまく動作しませんでしたが、一時的に公開された beta2 と、正式版では動作しました。
Slack のチャンネルへ Incoming WebHooks の追加
- IP Messenger のメッセージを転送させたい Slack のチャンネルを開き、Channel Setting から Add an app を実行。
- Slack の App Directory サイトが表示されるので、Incoming Webhooks を検索して選択。
- Add Configuration を実行。
- Post to Channel 欄に、IP Messenger のメッセージを転送させたい Slack のチャンネルが表示されていることを確認し、Add Incoming WebHooks integration を実行。
- この時点で、Slack の指定したチャンネルに Incoming WebHooks が追加される。
- Webhook URL に表示される内容のうち、/T…/B…/…… の文字列を確認。
- Slack での設定は以上で完了。
IP Messenger への設定追加
- IP Messenger v4.70 をダウンロードして、インストール。(今回は 32bit 版)
- タスクトレイに表示されている IP Messenger アイコンのコンテキスト メニューから 設定 を実行。
- Slack 転送実験 を選択。
- 各設定項目を以下のように設定。
転送モード 転送しない、転送 (画面ロック中)、転送 (常時) から選択 URL Incoming WebHooks の追加時に確認した 文字列 (/T…/B…/……) を追加 #チャネル名/@ユーザ名 メッセージを転送したいチャンネル名を指定 (例: #general)
パブリック/プライベート チャンネルの場合は #チャンネル名、ダイレクト メッセージの場合は @ユーザー名 を指定 - 適用 で設定完了。テスト を実行することで確認できる。(ok と表示されれば良い)
動作確認
チャンネルへの送信
以下のように設定して、IP Messenger へのメッセージを受信してみます。
Slack の設定 | Incoming WebHooks の Post to Channel |
# チャンネル名 (例. #general) |
IP Messenger の設定 | 転送モード | 転送 (常時) |
URL | 確認した 文字列 (/T…/B…/……) | |
#チャネル名/@ユーザ名 | # チャンネル名 (例. #general) |
指定したチャンネルにメッセージが表示されました。アイコンは自動で IP Messenger のものになるようです。
ダイレクト メッセージへの送信
以下のように設定して、IP Messenger へのメッセージを受信してみます。
Slack の設定 | Incoming WebHooks の Post to Channel |
@ユーザー名 |
IP Messenger の設定 | 転送モード | 転送 (常時) |
URL | 確認した 文字列 (/T…/B…/……) | |
#チャネル名/@ユーザ名 | @ユーザー名 |
ダイレクト メッセージが Slackbot (@slackbot) から送られてきました。(送信者が IPMsg となっているものは、IP Messenger の設定画面で テスト ボタンを実行した際のメッセージ)
IP Messenger の #チャネル名/@ユーザ名 の設定は空白でも同じ結果でした。Slack の Incoming WebHooks 側で設定したチャンネルにメッセージが表示されます。ですので、この設定は、Incoming WebHooks 側の Post to Channel 設定を IP Messenger 側で上書きしたい場合 (一時的に変更したい、など) に使うことになります。
Slack に転送されるメッセージの送信者名 は、IP Messenger の 基本 & LAN 設定 で設定している ユーザ名 がそのまま表示されます。(グループ名を一緒に表示する、もしくはどのような表示にさせるかの設定が変更できればなお嬉しいところですが、現状は変更できません)