WSUS のバージョン表記

更新プログラムを展開するための WSUS (Windows Server Update Services) ですが、バージョンが明確に表記されていた WSUS 3.0 SP2 までと異なり、Windows Server 2012 以降は、WSUS <バージョン番号> という表記はあまり使われなくなっています。

WSUS 3.0 SP2 以前

SUS (Software Update Services) の後継として登場した WSUS 2.0 から、WSUS 3.0 SP2 まで、WSUS は OS の標準機能ではなく、ダウンロード提供される追加モジュールでした。

WSUS 3.0 SP2 より後

Windows Server 2008 SP2 以降、WSUS は 必要に応じて追加できる役割の 1 つとして、OS に標準搭載されるようになりました。Windows Server 2008 SP2 および Windows Server 2008 R2 では、ダウンロード提供されていたものと同じバージョンである WSUS 3.0 SP2 が搭載されていました。

WSUS 4.0 というバージョン表記

Windows Server 2012 以降に役割としてインストールできる WSUS はダウンロード提供されなくなりました。また、リリース当初 Windows Server 2012 に搭載された WSUS のことは WSUS 4.0 と表記されていました。おそらく、それまでの WSUS 3.0 SP2 の後継であるということから、便宜的に WSUS 4.0 と表記するのが自然だったのでしょう。WSUS 4.0 という表記は Microsoft 自身が文書等に使っていたこともあり、現在でも利用者の間では WSUS 4.0 という表記を使っているところが見受けられます。

現在 Microsoft では WSUS 4.0 という表記は使っていません。Microsoft では、Windows Server 2012 に搭載されている WSUS のことを、Windows Server 2012 WSUS と表記するようになっています。同様に、Windows Server 2012 R2 WSUSWindows Server 2016 WSUS という表記を、後のバージョンで利用しています。バージョン表記を必要とする場合に、WSUS 6.2 や WSUS 10.0 という実際のバージョン番号を使った表記が見られることがありますが、WSUS 4.0 という表記をされることはなくなっています。

注意したほうが良いこと

WSUS 4.0 という表記が禁止されているわけではありません。ですが、検索エンジンを利用して Web を検索する場合に WSUS 4.0 というキーワードで検索すると、特に Microsoft が公開している文書 (ライブラリ、ブログ記事、その他の文書) では、古い文書にしかヒットしない可能性があるため注意が必要です。

参考

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