AD DS のドメイン コントローラーへの昇格

AD DS (Active Directory Domain Services) の役割を追加した後、ドメイン コントローラーへの昇格を行います。役割追加に引き続き、PowerShell でやってみることにします。

AD DS の役割追加については、以下のページを参照してください。
Windows Server 2016 で AD DS (Active Directory Domain Services) のセットアップ

新しいフォレストに新しいドメインを作成するためには、Install-ADDSForest コマンドレットを使います。

1 行で書く場合は、次のようにできます。

引数のおおよその意味は次のとおりです。

引数 意味
DomainName  ドメイン名
DomainNetbiosName NetBIOS 名
ForestMode フォレスト機能レベル 。Win2003, Win2008, Win2008R2, Win2012, Win2012R2, WinThreshold という文字列か、対応する数値 [2-7] で指定可能。(Win2003 = 2、WinThreshold = 7)
DomainMode ドメイン機能レベル 。Win2003, Win2008, Win2008R2, Win2012, Win2012R2, WinThreshold という文字列か、対応する数値 [2-7] で指定可能。(Win2003 = 2、WinThreshold = 7)
SafeModeAdministratorPassword DSRM (ディレクトリ サービス復元モード) のパスワード
DatabasePath データベースを保管するフォルダーのパス
LogPath ログを保管するフォルダーのパス
SysvolPath SYSVOL フォルダーのパス
CreateDnsDelegation DNS 委任の作成 ($true = 作成、$false = 作成しない)
InstallDns DNS のインストール ($true = インストールする、$false = インストールしない)
NoRebootOnCompletion 完了後にコンピューターの再起動をさせないかどうか ($true =  再起動させない、$false = 再起動させる)
Force  警告を無視するかどうか ($true = 警告を無視、$false = 無視しない)

気になったのは DomainMode と ForestMode に設定できる値です。正式版となっても、Win2016 とはならず、WinThreshold のまま変わっていないようです。(Win2016 と指定するとエラーになります)

昇格後に機能レベルを確認すると Windows Server 2016 という表示になるということもあるので、統一してもらいたいですね。
W2016_ADDS_02

コマンドレットを実行すると、ドメイン コントローラーへの昇格後、自動的にコンピューターが再起動されます。以上で、昇格の作業は完了です。

1 thought on “AD DS のドメイン コントローラーへの昇格

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